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執筆者の写真マンガジャパン

「漫画村」についての見解

今話題になっている「漫画村」へのご意見お問い合わせについて私共の見解とお願いを述べさせていただきます。

世の中には「無料でマンガが読める」配信元も多くあります。それらと「問題のある違法業者はどう違うのか?」と悩む読者も多いと思います。


民放テレビ番組を例に説明しますと民放のテレビ番組は無料で視聴できます。スポンサーが制作費を提供して、制作者は番組を創り上げた人たちに対価を支払います。

視聴者は無料で番組を視聴していても、制作現場ではちゃんと対価が発生しているのです。


同じようなことが無料でマンガが読めるいくつかのサイトにも言えます。

読者は無料で読んでも、民放テレビ番組と同じようなシステムで創作者側に対価が発生する仕組みになっているのです。

当然、配信業者と作家の間には契約が取り交わされています。

以上は常識的なルールで運営されている配信の場合です。


しかし、違法コピーサイトの運営や、違法コピーサイトへ誘う紹介サイトの運営者は作者に無断で作品を利用し、作品を創り出した人々への対価や敬意などはなく、自分たちだけが広告収入を得ています。

民放テレビ局が、スポンサーからの対価を制作現場に支払わないと何が起こるでしょうか?

制作費が無くなる訳ですから番組そのものを作る人はいなくなってしまいます。

マンガの作り手も同じです。


違法コピー版を読む人が増えればふえるほど、正規版の売り上げは落ちていきます。

作者、版元、書店、流通すべての人々の努力と熱意が無視されるのです。

制作費や経費の還元が無くなれば仕事として成立しなくなり、やがてマンガ業界は滅んでしまうでしょう。新作も生み出されなくなってしまいます。

反対に違法コピーのサイトにアクセスが増えれば増えるほど、違法コピー業者には広告収入が入ります。彼らは自分の売り上げしか考えないのでマンガの制作現場の将来がどうなってもいいのでしょう。

彼らはマンガそのものが好きなのではなくマンガを利用しているだけなのです。


違法を取りしまるための法的対策は後手後手に回り、速やかに取り締まることができにくい状態です。

しかし読者のみなさんの協力で違法コピー業者を追い詰めることは可能です。

「アクセスしないこと」が一番の協力になるのです。

読者の皆さんはどうか違法なページ、およびそのページへの誘導サイトにはアクセスしないでほしいのです。

「どこが違法業者かわからない」場合もあると思いますので、少なくとも「こうして世の話題になっているところへはアクセスしない」と考えていただけたら嬉しいです。


そして「アクセス数の多いところに広告を出そう」とお考えのスポンサーの皆さんにお願いがあります。

正常なルールでの商習慣のためにも、こういうところに広告を提供しないでいただきたいのです。広告の効果を考えるとアクセスの多いところは魅力的ですが、健全な商習慣を守るためにもご理解をよろしくお願いします。



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